ここから本文

町長からのメッセージ

 6月中旬から7月にかけ町内の山地に沙羅が白い椿の花に似た花を咲かせます。「夏椿」という名の所以です。町内に多く自生するドウダンツツジ、マルバノキと並ぶ庭園木として人気の樹木で、木肌はリョウブ、百日紅とよく似ています。
 さて、新型コロナウイルス対策の「新しい生活様式」には慣れましたか。これが新たな日常生活になります。梅雨そして台風と、気象災害が発生しやすいシーズンとなり、新型コロナウイルスとの複合災害にも備える必要が出てきました。避難所の早めの開設、避難箇所の増設、避難所での三密対策等に心がけねばなりません。日頃から、我が家はどこへどのように避難するのか、家中で話し合い、訓練もしてください。避難時の持参品、使い捨てマスク、消毒液、石鹸、体温計なども準備が必要です。また、自宅には1週間分くらいの食糧や水、衛生用品の備蓄も必要となります。
 白川町誌を見ますと、1500年代からの災害記録が残されています。特に多いのが河川流域での水害記録です。地震の記録は少ないようです。白川町の地形は狭隘な川筋に開けた地に住民が生活しており、水害との闘いの歴史でした。特筆すべきは、宝暦6年(1756年)下赤河前坂で大山抜けがあり赤川が堰き止められ一面池となったという記録があります。私たちはあらゆることを想定して防災、減災に努めなければなりません。危機管理の3要点があります。
①疑わしいと思ったら行動する、②最悪の事態を想定して行動する、③失敗は許されるが見逃しは許されない
このことを常に念頭に行動したいものです。
 今回、新型コロナウイルスの一次感染が最小に食い止められたのは、日本人に見る誠実さにあったと言われることがあります。中国の作家魯迅は、かつて日本に7年間留学し「中国人はいくら日本人の悪口を言ったり批判しても構わないが、日本人の誠実さだけは学びなさい」と言っています。幕末に来航したペリーは、「船に積んできた米国の品物を見せると、国民皆が驚くというより、むしろ非常な関心を示してくる。これには恐れを感じ、こんな好奇心が強い民族であれば、一世代か二世代後にはすべての技術を習得され、自分たちは負けるのではないか」と言っています。コロナ禍後の社会復興に必要なのは、誠実さや寛容さではないでしょうか。

 

 令和2年7月1日

横 家 敏 昭

 

 

 

 

 新型コロナウイルス感染防止の関係で、町民の皆様には、事業の休業、帰省や不要不急の外出自粛をお願いしたり、学校の臨時休校など多大な負担をおかけいたしました。皆様のご理解ご協力に感謝申し上げます。
 おかげ様で第一波の感染は抑えることができたと考えられ、緊急事態宣言は解除され、今後「新しい生活様式」「第二波感染対策」「経済復興」などに万全を尽くさねばなりません。諸外国ではまだまだ猛威を振るう新型コロナウイルスであります。日本の経済復興は外国抜きには考えられません。今後、入国制限解除は三段階で行われますが、まずビジネス客、そして留学生、最後に観光客となり、まだ先は長い感がします。その前に、国内の往来が安心して自由にならなければなりません。日本のコロナ対策は絶対的強制力はありません。国民の道徳心にゆだねての対応ということで、他国とは大きく異なります。福沢諭吉の言葉に「国を支えて国に頼らず」とあります。まず一人ひとりが自ら考え、自ら動き、家庭や地域、国を支えていくのが自立国家の個人の在り方だと説いています。
 三密、巣ごもり、自粛警察、クラスター等々、一日中新型コロナウイルスの話題ばかりでは心が滅入ってしまいます。休みに気分転換に山へ仕事に出かけました。中津川市、黒川、切井にまたがる標高1050メートルの鹿遊び山です。ここには、5月中旬から6月上旬にかけ、紅ドウダンツツジ、更紗ドウダンツツジの巨木(樹高5~6メートル)が花を咲かせ、日本でも数少ない自生地となっています。是非トレッキングに訪れてください。

 

 令和2年6月1日

横 家 敏 昭

 


紅ドウダンツツジの巨木(左)、更紗ドウダンツツジ(右)

 

 

 

 今から100年前、世界人口の1/3~1/2が感染し、5000~8000万人が死亡したというスペイン風邪が大流行しました。時は、第一次世界大戦の最中。米国カンザス州の陸軍基地で始まり、米国軍の派兵が感染拡大の元となりました。それにも関わらず「スペイン風邪」と言うのは、大戦交戦国は感染を秘匿し、中立国であったスペインに関する報道が先行したためでした。今、世界を悩ます新型コロナウイルスの名称を米国大統領は「武漢ウイルス」と呼び、米中の政治の道具とされています。
 戦中日本の疫病対策の標語があります。「酒飲みは瑞穂の国の寄生虫」「拝む心で手を洗え」「洗い清めよ手と心」「行列は恥、買い溜めは敵」「デマに乗り、デマを飛ばせば君も敵」などがありました。内容は現在と変わらないようです。
 現在、日本は緊急事態宣言下にあり、外出自粛をお願いしていますが、諸外国、特に欧米では人命の犠牲を最小限にするため、今後18カ月ほど外出禁止等の行動制限を続ける必要があると論じています。日本でも同様なことが考えられると報じています。
 さて、様々な対策が講じられる中、人命優先か経済か議論されることがありますが、これは命か経済かの選択ではありません。感染リスクを下げるための自粛は、生きる糧を奪われ命が危うくなることでもあります。つまり、「この命かあの命か」という選択にもなります。
 今の国民の生活は不安そのものです。まず町役場では新型コロナウイルスに対する相談窓口を設けました。経済、健康、教育、何でも結構です。心配事はご相談ください。
 私たちの日常は、多くのつながりに支えられて成り立っています。それは「顔の見える間柄」の人間関係にとどまりません。例えば、日常の食事についても、食材が私たちの手元に届くまでが、多くの人々のつながりのおかげです。新型コロナウイルスは、そのつながりを断ち切ろうとしている、そんな思いがします。自粛という少し不自由は我慢を強いられる生活が続きます。そんな時こそ「お互い様、おかげ様、みんなでやろまいか」という一層強い絆を育みながら、一人ひとりの心豊かな人生と住みよい白川町を築いていきたいものです。

 

 令和2年5月1日

横 家 敏 昭

 

 

 

 

 2月末に白川小学校、3月初旬に白川北小学校で、両校の統合に伴う閉校式がそれぞれの学校で執り行われました。あいにく、新型コロナウイルス感染症対策のため、当初計画された行事はできませんでしたが、最小限の行事で長い学校の歴史に感謝し、統合に向けての地域の皆様のご理解にお礼申し上げました。
 2校とも現在に至る経緯は異なりますが、明治5年の学制発布、翌6年に町内各旧村に小学校が開校されたのが始まりで、140有余年の歴史を有することになります。
 白川小学校の令和元年度の記念文集「欅」には、閉校を控えた1年間の子どもたちの思い出がぎっしりと詰まっています。閉校は、地域にとって苦渋の選択でもありました。校庭にそびえる大ケヤキに、私は個人的な想いがあります。我が家の裏山に樹齢40年くらいのケヤキがあります。このケヤキは、私の父親が教育委員をしていた頃、白川小学校の校庭の溝に自生していた大ケヤキの苗を何本か持ち帰って植えた1本です。ケヤキは地域の方々の心の拠り所でしょう。いつまでも大切に残しておきたいものです。
 こうしたことを考えると、多くの先人たちが長い年月をかけて代々整備してきたものです。一朝一夕にできたものは何一つないのです。過去に生きた無数の先人たちの努力や苦労の上に、今を生きる私たちの豊かで快適な暮らしがあることを忘れてはならないでしょう。同じ時代に生きる人たちのつながりが横のつながりであるなら、先人たちとのつながりを縦のつながりと言うことができるでしょう。そして、その恩に報いるためには、今預かっている社会をより豊かにして次の世代に渡していくことだと思います。

 

 令和2年4月1日

横 家 敏 昭

 

 

 

町長メッセージ(平成31年4月から令和2年3月)

町長メッセージ(平成30年度4月から3月)

町長メッセージ(平成29年度4月から3月)

町長メッセージ(平成28年度4月から3月)

町長メッセージ(平成27年度4月から3月)

町長メッセージ(平成26年度5月から3月)

町長メッセージ(平成25年9月13日就任時)

 

 

お問い合わせ先

白川町 総務課行政係

役場本館2階
電話番号:0574-72-1311 内線:214
FAX番号:0574-72-1317