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町長からのメッセージ

 まだまだコロナ禍の最中ではありますが、東京都内または都内在住者のGoToトラベルが解除されたりし、各地の観光地に人手が戻りつつあるようです。町内の観光施設にも少しずつお客様が戻りつつあると感じられます。新型コロナ感染者数は相変わらず心配な状況だと判断されます。また、寒さに向かう折からインフルエンザの流行と相まって、その対策は強化しなければなりません。町内医療機関の方々と相談、連携しながら進めさせていただきます。
 町内笹平にある岐阜車体工業株式会社の「企業の森」が開設10周年を迎え、10月16日に記念行事が出席人数を縮小して実施されました。岐阜車体工業は、トヨタ系車両組み立て工場大手で数千人の従業者の方がみえます。当日は、川田社長以下代表の方々が出席され、他に岐阜県林政部長はじめ40名のご参加をいただきました。
 岐阜車体の森では、年間数度にわたり社員の方々が家族で森の整備を進められています。また、白川町産の物品も多くご利用いただいており、交流も進んでいます。こうした事業は、マンネリ化が心配されますが、担当者の方々の熱意と努力で益々盛大になっていく感がします。
「創業にも守成にも苦労して人を愛す」という言葉があります。これは、事業を永続的に発展させるための基本的要件を述べたものです。私たちは事業立ち上げにあたっては相当の苦労をし、事業に関わりのある人々を大切にします。ところが、年月が経つとそれまでの苦労は忘れがちで、人も軽視しがちです。事業を永続的に発展させていくためには、事業立ち上げ期以上の苦労と努力が必要とされます。事業の根本は人にあり、人の根本は品性にあります。山林管理で自然との共生を学び、人間尊重の精神にたって関係者一人ひとりの幸せを深く思いやりたいと考えます。

 令和2年11月1日

横 家 敏 昭

 

 

 

 

 秋、山の端がはっきり望める様になりました。あらためて白川町は、岐阜県は木の国であると。

 9月に県立森林文化アカデミーによる「スマート林業実証試験」が白川町内の山林で行われ、無人林業機械による施業実験が行われました。日本林業は木材価格の低迷などから従事者は激減し、山林は荒廃、自然災害の拡大に拍車をかけています。世界でも有数な森林資源を有する日本林業の再生こそが新しい産業の可能性をもたらすものと、林業成長化産業モデル事業が発足し、当町はそれに指定されています。白川町においては最大の資源であり、その利用が白川町存続のカギあると認識し、木材一本一本の幹から枝葉まですべて利用できるシステム構築を目指したいと考えます。

県立森林文化アカデミーとの連携で、来年度には卒業生3名が町内に就職してくれる予定となっています。若者に大きな期待を寄せるものです。

 さて、このほど「ハートがなけりゃSNSじゃない」をスローガンにSNS上のやり取りで悩む方に、役立ていただく特設サイトが開設されました。SNSはハートをつなげるもの、誰かを傷つけるためにあるんじゃない。覚えておいて欲しい、言葉は刃にもなり、集まれば銃弾の雨にもなって誰かのすべてを奪ってしまうこともある。

 私はこうした書き込みをするその元は、人間としての品性だと考えます。その品性を測る目安が、利己心をどう克服するかです。三つの利己心、即ち、虚栄心(自分には無いものをある様に見せ様と思う気持ち)、嫉妬心(羨むとか妬む)、自己憐憫(自分が一番かわいそうだと思う気持ち)、この三つの心が私達の心の中で渦巻き、うごめいています。それがそのままSNS上に発信され、他人の心を煽ることになります。人間の利己心にあうことなので、人心に浸透し易すく、たちまち拡散されてしまいます。

 町政運営の柱として思いやりの心、感謝の心、自立の心を掲げています。まずは自己反省に努めたいと思います。

感謝

 令和2年10月1日

横 家 敏 昭

 

 

 

 今年はコロナ禍の中で迎えた終戦記念日でした。戦後75年、私たちの生活は、豊かに、便利になりました。戦争体験をされた世代の方々から思えば、天国と地獄の差でしょう。しかし、新型コロナは思いもよらぬ、正に晴天の霹靂事です。それでも、戦中、戦後の国民生活を思えば、我慢し耐えなければなりません。
 この7月五木寛之さんの「こころの相続」という本が出版されました。あなたは何を遺しますか。私自身もう終活を始めようと考えていた矢先、知人から是非読むように紹介されたものです。終活は自身の何もかも綺麗さっぱり捨て去り、この世に自分が生きた証さえ残さなくするようにと考えていました。その中で自分の親のことに想いをめぐらしたとき、何も知らされていなかったと気づきました。この本には「偉い父親や、立派な母親の姿を知る必要はありません。普通の人間がどう生き、死ぬのか伝えなければなりません。」その伝え方は「肉声から伝わる感覚は、人間の言葉の中の命であり、人間と人間が向き合う、お互いの息づかいが聞こえるような距離で伝えてこそ、相続できる。」と記してあります。
 そして、「こころの相続」として最も重要なことは、記憶の相続であり、それは未来に向けての歴史の相続となります。そこで紹介されていることが、旧黒川村満蒙開拓団の乙女の碑です。私たち町民が白川町の歴史を相続する上で、後世に語り継がねばなりません。今年は修学旅行の在り方が検討されています。平和教育をはじめ相続すべき体験学習などの試行を望みます。

 令和2年9月1日

横 家 敏 昭

 

 

 

 8月に入ればセミの鳴き声と夏休みの子ども達の生き生きした声が聞かれます。今年は例年とは趣が異なります。7月の長雨、豪雨災害。白川町においても、気象警報注意報の発表期間は、月の半分にもなります。夏の使者「蝉時雨」も雨間をぬってせわしく聞こえます。
 一方、新型コロナウイルス感染症対策の余波で、学校の夏休み期間短縮は子ども達から、水遊び、プールなどの時間を奪ってしまいました。世間は新しい生活様式に馴染まないうちに、第2波が打ち寄せようとしています。新型コロナウイルスに関するネットアンケートの結果を見て、一番被害を被っているのは子ども達という気がします。今回の新型コロナ対策の国の支出金のツケも、子ども達の世代にいくのも心配です。
 今回のコロナ禍の中で、自粛警察の言葉や、感染者に対する差別や誹謗中傷には目に余るものがあります。さらには、コロナ対策を批判するネットの書き込みや、自身の想いだけの対策提案などもそうです。
「一念一行仁恕を本となす」
これは思いやりの心がすべての言動の基本であることを説いた言葉です。私たちは誰でも、同情心や親切心を持っています。また、困っている人に出会えば、自分にできることをしてあげたいという気持ちが湧きます。それを行動に移す時、どれだけ低い、優しい、温かい心で接することができるかです。一つ一つの行動に、相手の幸せを祈る心を込めること。この心が無い人が、たとえ形の上でどのような善事を行っても、それは自分中心の心に基づくものですから真の助けにはなりません。

 令和2年8月3日

横 家 敏 昭

 

 

 

 6月中旬から7月にかけ町内の山地に沙羅が白い椿の花に似た花を咲かせます。「夏椿」という名の所以です。町内に多く自生するドウダンツツジ、マルバノキと並ぶ庭園木として人気の樹木で、木肌はリョウブ、百日紅とよく似ています。
 さて、新型コロナウイルス対策の「新しい生活様式」には慣れましたか。これが新たな日常生活になります。梅雨そして台風と、気象災害が発生しやすいシーズンとなり、新型コロナウイルスとの複合災害にも備える必要が出てきました。避難所の早めの開設、避難箇所の増設、避難所での三密対策等に心がけねばなりません。日頃から、我が家はどこへどのように避難するのか、家中で話し合い、訓練もしてください。避難時の持参品、使い捨てマスク、消毒液、石鹸、体温計なども準備が必要です。また、自宅には1週間分くらいの食糧や水、衛生用品の備蓄も必要となります。
 白川町誌を見ますと、1500年代からの災害記録が残されています。特に多いのが河川流域での水害記録です。地震の記録は少ないようです。白川町の地形は狭隘な川筋に開けた地に住民が生活しており、水害との闘いの歴史でした。特筆すべきは、宝暦6年(1756年)下赤河前坂で大山抜けがあり赤川が堰き止められ一面池となったという記録があります。私たちはあらゆることを想定して防災、減災に努めなければなりません。危機管理の3要点があります。
①疑わしいと思ったら行動する、②最悪の事態を想定して行動する、③失敗は許されるが見逃しは許されない
このことを常に念頭に行動したいものです。
 今回、新型コロナウイルスの一次感染が最小に食い止められたのは、日本人に見る誠実さにあったと言われることがあります。中国の作家魯迅は、かつて日本に7年間留学し「中国人はいくら日本人の悪口を言ったり批判しても構わないが、日本人の誠実さだけは学びなさい」と言っています。幕末に来航したペリーは、「船に積んできた米国の品物を見せると、国民皆が驚くというより、むしろ非常な関心を示してくる。これには恐れを感じ、こんな好奇心が強い民族であれば、一世代か二世代後にはすべての技術を習得され、自分たちは負けるのではないか」と言っています。コロナ禍後の社会復興に必要なのは、誠実さや寛容さではないでしょうか。

 令和2年7月1日

横 家 敏 昭


 

 

 

 新型コロナウイルス感染防止の関係で、町民の皆様には、事業の休業、帰省や不要不急の外出自粛をお願いしたり、学校の臨時休校など多大な負担をおかけいたしました。皆様のご理解ご協力に感謝申し上げます。
 おかげ様で第一波の感染は抑えることができたと考えられ、緊急事態宣言は解除され、今後「新しい生活様式」「第二波感染対策」「経済復興」などに万全を尽くさねばなりません。諸外国ではまだまだ猛威を振るう新型コロナウイルスであります。日本の経済復興は外国抜きには考えられません。今後、入国制限解除は三段階で行われますが、まずビジネス客、そして留学生、最後に観光客となり、まだ先は長い感がします。その前に、国内の往来が安心して自由にならなければなりません。日本のコロナ対策は絶対的強制力はありません。国民の道徳心にゆだねての対応ということで、他国とは大きく異なります。福沢諭吉の言葉に「国を支えて国に頼らず」とあります。まず一人ひとりが自ら考え、自ら動き、家庭や地域、国を支えていくのが自立国家の個人の在り方だと説いています。
 三密、巣ごもり、自粛警察、クラスター等々、一日中新型コロナウイルスの話題ばかりでは心が滅入ってしまいます。休みに気分転換に山へ仕事に出かけました。中津川市、黒川、切井にまたがる標高1050メートルの鹿遊び山です。ここには、5月中旬から6月上旬にかけ、紅ドウダンツツジ、更紗ドウダンツツジの巨木(樹高5~6メートル)が花を咲かせ、日本でも数少ない自生地となっています。是非トレッキングに訪れてください。

 令和2年6月1日

横 家 敏 昭

紅ドウダンツツジの巨木(左)、更紗ドウダンツツジ(右)

 

 

 

 今から100年前、世界人口の1/3~1/2が感染し、5000~8000万人が死亡したというスペイン風邪が大流行しました。時は、第一次世界大戦の最中。米国カンザス州の陸軍基地で始まり、米国軍の派兵が感染拡大の元となりました。それにも関わらず「スペイン風邪」と言うのは、大戦交戦国は感染を秘匿し、中立国であったスペインに関する報道が先行したためでした。今、世界を悩ます新型コロナウイルスの名称を米国大統領は「武漢ウイルス」と呼び、米中の政治の道具とされています。
 戦中日本の疫病対策の標語があります。「酒飲みは瑞穂の国の寄生虫」「拝む心で手を洗え」「洗い清めよ手と心」「行列は恥、買い溜めは敵」「デマに乗り、デマを飛ばせば君も敵」などがありました。内容は現在と変わらないようです。
 現在、日本は緊急事態宣言下にあり、外出自粛をお願いしていますが、諸外国、特に欧米では人命の犠牲を最小限にするため、今後18カ月ほど外出禁止等の行動制限を続ける必要があると論じています。日本でも同様なことが考えられると報じています。
 さて、様々な対策が講じられる中、人命優先か経済か議論されることがありますが、これは命か経済かの選択ではありません。感染リスクを下げるための自粛は、生きる糧を奪われ命が危うくなることでもあります。つまり、「この命かあの命か」という選択にもなります。
 今の国民の生活は不安そのものです。まず町役場では新型コロナウイルスに対する相談窓口を設けました。経済、健康、教育、何でも結構です。心配事はご相談ください。
 私たちの日常は、多くのつながりに支えられて成り立っています。それは「顔の見える間柄」の人間関係にとどまりません。例えば、日常の食事についても、食材が私たちの手元に届くまでが、多くの人々のつながりのおかげです。新型コロナウイルスは、そのつながりを断ち切ろうとしている、そんな思いがします。自粛という少し不自由は我慢を強いられる生活が続きます。そんな時こそ「お互い様、おかげ様、みんなでやろまいか」という一層強い絆を育みながら、一人ひとりの心豊かな人生と住みよい白川町を築いていきたいものです。

 令和2年5月1日

横 家 敏 昭

 

 

 

 2月末に白川小学校、3月初旬に白川北小学校で、両校の統合に伴う閉校式がそれぞれの学校で執り行われました。あいにく、新型コロナウイルス感染症対策のため、当初計画された行事はできませんでしたが、最小限の行事で長い学校の歴史に感謝し、統合に向けての地域の皆様のご理解にお礼申し上げました。
 2校とも現在に至る経緯は異なりますが、明治5年の学制発布、翌6年に町内各旧村に小学校が開校されたのが始まりで、140有余年の歴史を有することになります。
 白川小学校の令和元年度の記念文集「欅」には、閉校を控えた1年間の子どもたちの思い出がぎっしりと詰まっています。閉校は、地域にとって苦渋の選択でもありました。校庭にそびえる大ケヤキに、私は個人的な想いがあります。我が家の裏山に樹齢40年くらいのケヤキがあります。このケヤキは、私の父親が教育委員をしていた頃、白川小学校の校庭の溝に自生していた大ケヤキの苗を何本か持ち帰って植えた1本です。ケヤキは地域の方々の心の拠り所でしょう。いつまでも大切に残しておきたいものです。
 こうしたことを考えると、多くの先人たちが長い年月をかけて代々整備してきたものです。一朝一夕にできたものは何一つないのです。過去に生きた無数の先人たちの努力や苦労の上に、今を生きる私たちの豊かで快適な暮らしがあることを忘れてはならないでしょう。同じ時代に生きる人たちのつながりが横のつながりであるなら、先人たちとのつながりを縦のつながりと言うことができるでしょう。そして、その恩に報いるためには、今預かっている社会をより豊かにして次の世代に渡していくことだと思います。

 令和2年4月1日

横 家 敏 昭

 

 

町長メッセージ(平成31年4月から令和2年3月)

町長メッセージ(平成30年度4月から3月)

町長メッセージ(平成29年度4月から3月)

町長メッセージ(平成28年度4月から3月)

町長メッセージ(平成27年度4月から3月)

町長メッセージ(平成26年度5月から3月)

町長メッセージ(平成25年9月13日就任時)

 

 

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