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5.あやめ家客間

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あやめ家客間(あやめけきゃくま)

 

 

・所在地  黒川日面下(纐纈守章宅)
・指定番号  第15号
・指定年月日  昭和41年3月31日
・所有者  纐纈守章

 

8畳一間。纐纈家(こうけつけ)の先祖が江戸初期にこの地に移築した。桧造(ひのきづく)り。室の高さは梁下9尺(2.7m)床下土台石まで3.4尺(約1m)。柱も板も仕上げまで鉋(かんな)を用いずに、手斧削(ちょうなはつ)りで仕上げてある。柱に彫ったほぞの穴の丸いこと、縦に通ったみぞの跡から、中央に柱を建てて4室に区分けし、板をやりもどしに入れ、壁として用いられたことが伺える。鎌倉時代の様式である。なお、昔飛騨の匠(たくみ)が、ほんの僅(わず)かの時間に造り上げたので「飛騨の匠(たくみ)の昼休みづくり」と伝えられている。