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2.あやめの鰐口

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あやめの鰐口(あやめのわにぐち)

 

 

・所在地  黒川日面下(纐纈守章宅)
・指定番号  第42号
・指定年月日  昭和47年12月15日
・所有者  纐纈守章
・品質  金属製
・形状  直径20㎝、厚さ・中央7㎝、
 端5㎝、重さ2.5㎏

 

切井竜気寺扁円・中空で下方に横長い口がある。「永享三年十一月十七日 白山宝蔵奉入施真宮黒河」との銘(めい)が刻まれている。永享(えいきょう)3年とすれば、1431年の作品である。纐纈家(こうけつけ)の西にある氏神(御神宮様)に久しく置かれた。鰐口は、社寺の堂の軒下にかけ、前に垂下した綱を引いて、祈願のため打ち鳴らすもので、別名金鼓(きんこ)ともいう。ちなみにその源流は朝鮮にあり、我が国最古の紀年銘作は建久(けんきゅう)3年(1192年)の長谷寺のものがある。