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16.木造十一面観世音菩薩立像

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木造十一面観世音菩薩立像(もくぞうじゅういちめんかんぜおんぼさつりゅうぞう)

 

 

・所在地  三川本郷(犬地観音堂)
・指定番号  第7号
・指定年月日  昭和41年3月31日
・管理責任者  安江義富
・品質  一木造(桧材)、木心乾漆仕上げ
・形状  像高57.0㎝船型光背

 

犬地(いぬじ)観音堂に安置されている。光背(こうはい)は後世の補強である。鎌倉時代末期のものと考えられる。
元犬地村(いぬじむら)臨済宗積善寺(りんざいしゅうせきぜんじ)本殿(ほんでん)に祀(まつ)られてあったが、苗木藩(なえぎはん)廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の厄(わざわい)による廃寺の際、当地医師吉田磯吉によって密かに保管される。大正2年(1913年)犬地の中心地に大火があり、これを機に不慮の災害を避けるため、孫の義三郎がこの観音堂を新築して安置、今日に至る。