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3.木造観世音菩薩像

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木造観世音菩薩像(もくぞうかんぜおんぼさつぞう)

 

 

・所在地  和泉東和泉(薬師堂)
・指定番号  第13号
・指定年月日  昭和41年3月31日
・管理責任者  高木嘉助
・品質  一木造(杉材)
・形状  像高43.0㎝

 

和泉(いずみ)薬師堂に祀(まつ)られている円空(えんくう)が作った3体の仏像のうちの1体。これらの仏像は、円空(えんくう)が旅僧としてこの地を訪れた際に、白川の河原で拾ってきた杉の丸太に、鉈細工(なたざいく)で刻み残した仏像である。それぞれの仏像の背面には「円空(えんくう)」の二文字が書き残されている。円空(えんくう)の作風のよく現れた代表作ともいうべきものである。明治時代までは別の小堂に祀(まつ)られてあったが、現白川小学校(元西白川小学校)新築の際、この小堂の地も校地に転用されたため、現在の和泉(いずみ)薬師堂に合祀(ごうし)されるようになった。