ここから本文

17.木造十一面千手観世音菩薩坐像

彫刻品リストに戻る

木造十一面千手観世音菩薩坐像
(もくぞうじゅういちめんせんじゅかんぜんおんぼさつざぞう)

 

・所在地  黒川中新田(観音堂)
・指定番号  第14号
・指定年月日  昭和41年3月31日
・管理責任者  中新田自治会長
・品質  寄木造(桧材)、彫眼
・形状  像高24.0㎝船型光背

 

中新田(なかしんでん)観音堂に安置されている。像全体が金色で、後世塗り替えられた形跡がある。光背(こうはい)・台座は後添。像は鎌倉時代に藤原期の流れを踏襲(とうしゅう)して作られたものと考えられる。頭部に十一面の化仏をつけ、それぞれが異る美しい格好をした24本の手を持ち、蓮(はす)の台座に静座している。
苗木藩(なえぎはん)の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の難を付知村(現付知町)に避けていたが、後に観音堂に迎えられる。