木造十一面千手観世音菩薩坐像
(もくぞうじゅういちめんせんじゅかんぜんおんぼさつざぞう)
・所在地 | 黒川中新田(観音堂) |
・指定番号 | 第14号 |
・指定年月日 | 昭和41年3月31日 |
・管理責任者 | 中新田自治会長 |
・品質 | 寄木造(桧材)、彫眼 |
・形状 | 像高24.0㎝船型光背 |
中新田(なかしんでん)観音堂に安置されている。像全体が金色で、後世塗り替えられた形跡がある。光背(こうはい)・台座は後添。像は鎌倉時代に藤原期の流れを踏襲(とうしゅう)して作られたものと考えられる。頭部に十一面の化仏をつけ、それぞれが異る美しい格好をした24本の手を持ち、蓮(はす)の台座に静座している。
苗木藩(なえぎはん)の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の難を付知村(現付知町)に避けていたが、後に観音堂に迎えられる。