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4.木造聖観世音菩薩坐像

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木造聖観世音菩薩坐像(もくぞうしょうかんぜおんぼさつざぞう)

 

 

・所在地  和泉東和泉(薬師堂)
・指定番号  第10号
・指定年月日  昭和41年3月31日
(県指定:昭和42年6月14日)
・管理責任者  高木嘉助
・品質  一木造(杉材)
・形状  像高94.0㎝

和泉(いずみ)薬師堂の正面向かって右室に安置されている。宝冠(ほうかん)と瓔珞(ようらく)はもとのままで、全体に破損が少なく優雅な坐像である。白毫(びゃくごう)は後世取り替えられている。胸腺のボリュームや台座の造りは極めて優美である。藤原時代初期の作と考えられる。この像はもと小原村の白川山室松寺(しらかわさんむろまつじ)の本堂(護摩堂(ごまどう))に本尊として祀(まつ)られていたが、神仏分離の発令(慶応(けいおう)4年(1868年)3月)の際、寺は廃寺となり、像は崇敬者(すうけいしゃ)たちによって和泉村(いずみむら)の薬師堂に移されて祀(まつ)られた。