”天心白菊の塔” 移転に関する情報を提供いたします。
1)移転の背景
長年の懸案であった国道41号線の局部改良事業(上麻生防災事業)については、多くの方の献身的な要望活動が実って、昨年から工事が始まりました。この工事は、3つのトンネルと4つの橋によって、危険個所を回避しようとするもので、今後完了までには10年近くを要するともいわれています。
安全な地盤において建設を行うためには、天心白菊の塔付近に新しい道路を作る必要があり、移転が必要となったものです。
上麻生防災事業概要図 → 上麻生防災事業図
【上麻生防災事業の目的】
現道区間では、降雨による通行規制や落石・土砂崩れによる通行止めが多く発生しています。降雨による通行規制や、災害時等における交通寸断リスクを解消し、周辺地域へのアクセス向上を図るため、上麻生防災事業が進められています。(事業主体:岐阜国道事務所)
2)移転にあたり
多くの犠牲者を慰霊するために、町と遺族会において、全国から集まった浄財を活用して建立した施設であり、この塔と慰霊の碑には多くの遺族や被害者の思いが込められており、悲劇の教訓を後世に伝える貴重なシンボルとなっています。白川町が今あるのは、多くの方々の努力の積み重ねの賜物であるとともに、多くの方々の数々の尊い犠牲の上に整備が進められ、発展してきた経緯があります。
遺族会もすでに会員が高齢化したこと等により解散している今、犠牲者の慰霊とともに、事故の記憶を風化させないよう後世に伝えていくことは町の責務であると認識し、移転事業を進めてまいりました。
移転先の当初案は、白川町役場付近のグラウンド敷地内としていましたが、事故が発生した国道沿いでないことや、参拝しにくい場所であったことなどが懸念され、当時の天心白菊の塔設計者である左髙啓三氏と現地確認のうえ、よいいち美濃白川の敷地内といたしました。
移転先(よいいち美濃白川)は、穏やかな雰囲気の山と川を望み誰もが参拝しやすい場所であり、週末には多くの方々が立ち寄られる場所でもあることから、当時の事故を風化させることなく後世に伝えていく新たなシンボルとなることを願い移転しています。
3)慰霊法要について
令和4年8月18日(木)午前11時から、白川町仏教会の主催により移転先(よいいち41美濃白川)にて慰霊法要が執り行われます。
雨天決行の予定ですが、国道41号線の通行止めがある場合や白川町内に大規模な災害が起こる恐れがあるもしくは発生している場合には、開催を見合わせることがありますのでご了承ください。
移転場所:国道41号線沿いにある「よいいち41美濃白川(白川町河東地内)」の敷地内
お問い合わせ先
白川町 総務課行政係役場本館2階
電話番号:0574-72-1311 内線:214
FAX番号:0574-72-1317