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町長からのメッセージ

令和5年6月1日

 今年は早々に5月に梅雨入りとなり、例年より早い雨の季節を迎えました。
 今月には鮎の友釣りが解禁を迎え、町内の川も太公望でにぎわうことと思います。私も小学校の4年生頃から、父について友釣りを始め、もう50年ほどになります。当時は、竹を切っただけの1本竿で、家の裏に立てかけておき、それを持って川に行くような釣りでした。解禁ともなれば前日からお祭り騒ぎで、河原で夜通し酒を酌み交わしながら夜明けを待つような光景があちらこちらで見かけられました。入川者も多く、地元の人で友釣りをやらない人がいないくらいで、解禁には都会から親戚もたくさん集まり、昼ごはんには朴葉寿司、夕方まで釣って川から上がると塩焼きでまた一杯。それが定番の友釣り解禁日でした。
 ここ数年、釣り人の高齢化と趣味の多様化により、以前より友釣り人口は減っていましたが、コロナ禍でレジャーの形態がアウトドア志向になったこともあり、少し回復してきた感じもあります。いずれにしても、川大好き人間としては、解禁が待ち遠しい限りです。
 さて、この時期心配するのが災害です。
 白川町で過去に水災害が発生した状態を顧みると、台風が接近して湿った大気により梅雨前線や秋雨前線が活発化して起こることが多かったと思います。6月から9月にかけ、こういった状況になりやすい時期が続きます。
 災害に対応いただくのは、最終的には皆さん一人ひとりです。ご自身を守り、ご家族を守り、安全が確保出来たらご近所にお声がけいただければ幸いです。
 一人も犠牲者を出さないこと、それが行政を預かる者の一番の使命だと思っていますので、梅雨入り後の出水期を迎え、今一度、防災について考えていただくようお願いします。

 

令和5年5月1日

 四季の移り変わりを、もう少しゆっくり味わいたい気もしますが、どうもこの頃の陽気はおかしな具合です。
 桜を含め春の花々は一気に咲き、4月早々には新緑の山景色となりました。俳句の春の季語として使われる「山笑う」季節です。余談ですが、季語にはこの山を擬人化した表現に、夏の「山滴る」、秋の「山粧う」、冬の「山眠る」があるそうです。山の多い白川町にとっては素敵な季語だと思います。
 さて、3年以上様々な制約を強いられた新型コロナウイルス感染症ですが、5月8日から感染症法上の位置付けが5類感染症(インフルエンザと同等)に移行されます。
 これに伴い、今まで国が負担していた感染に係る医療費が個人負担となったり、陽性者の外出自粛期間が7日間(法に基づく要請)から5日間(個人判断の目安)になったりと変更されます。また、ワクチンについては来年の3月までは自己負担なしで接種でき、春と秋に対象者が分かれています。
 コロナが5類感染症になったといっても、その特性が変わったわけではありません。基礎疾患のある方や、高齢者のリスクは以前と同様ですので、手洗いや消毒など、できる限りの予防対策は行っていただきたいと思います。
 この春には、町内各地で祭典などの行事が復活してきました。人を寄せて行う催事が3年間なかったので、皆さん段取りなどに戸惑われていることと思います。今まで引き継がれてきた行事や風習が、人口減少、少子高齢化の中で形を変えながらでも続けていけるといいですね。

 

 

4年ぶりに行われた切井・佐長田神社春季例大祭、黒川・佐久良太神社春季例大祭の様子

 

令和5年4月1日

 侍ジャパンがWBCで世界一となり、日本中が盛り上がりました。
 大谷選手やヌートバー選手の活躍はもちろん素晴らしかったですが、日本で開催された予選リーグで感じたことがあります。それは、応援する日本の観客が海外から評価されたことです。
 佐々木朗希投手のデッドボールを受けたチェコの選手が、痛みをこらえて1塁ベースまで行き、「大丈夫!」と言わんばかりに走って見せたときに起こった観客の歓声は、見ていてほっこりとした気持ちになりました。外国のチームに対しても敬意を惜しまない日本人の姿勢は、本当に素晴らしいと思います。同じ日本人として誇らしい気持ちになりました。
 また、侍ジャパンのベンチを見て、ゴミ一つ落としていない日本の美文化に対しても「敬意に満ちた文化」として賞賛されていました。サッカーのワールドカップで、サポーターが客席のゴミを片付けるシーンも話題となりましたが、こういった日本人特有の気質は、脈々と受け継がれた大切なものであり、次の世代にも伝えていきたいものです。
 いよいよ4月になりました。
 入学や就職など、様々なシーンで新しい生活が始まります。役場も4月は職員の異動があります。新規採用や、異動して初めての事務を行う職員もおりますので、ご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします。
 令和5年度が平穏で、次の社会につながるような一年になることをお祈りし、行政も新たなスタートを切ってまいります。

 

令和5年3月1日

 朝晩の冷え込みはあるものの、日中の陽射しに春を感じるようになってきました。
 早いもので、町長に就任させていただいてから半年が過ぎました。何が起ころうとも陽はまた昇り、そして沈み、季節はめぐっていきます。自宅の窓から望む日の出も東へ東へと移動し、日が長くなってきたのを実感します。暖かくなると、百姓のある方々はモゾモゾして、そろそろ田畑へ行かねばという感覚に襲われるのではないでしょうか。ただ、花粉症も始まるのが難点ですが…
 年度で動く役場の仕事は、3月というのは特別な月です。
 まず、新しい年度の事業の予算を議会でお認めいただく定例会があります。1年を通して最も時間をかけて審議いただく定例会です。また、長年奉職いただいた町職員との別れの月でもあります。そして、月末には新しい町職員が研修にやってきます。職場の異動の発表もあり、新しい部署での心配や期待や、様々な思いがあふれる月です。
 令和5年度は、いよいよ新庁舎の建設が具体的に動き始めます。様々なご意見をいただきながら、よりよい庁舎をめざして進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 なかなか止まらない人口の減少は難しい課題ですが、2022年の全国の出生数が統計開始後で最低となったことから見ても、白川町だけの特別なことではありません。人が減ることで起こる弊害はたくさんありますが、そういった状況の中で白川町が生き抜いていく仕組みをしっかりと作っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

2月25日に陸上自衛隊第35普通科連隊長から感謝状をいただきました

 

令和5年2月1日

 今年の冬は冷え込みも厳しく、久しぶりに冬らしい冬となりました。
 早いもので、年明けから1カ月が過ぎ、節分の時期となりました。今年は2月4日が立春。いよいよ春に向かって季節が動き始めます。
 節分と言えば豆まきですが、ご存じのとおり、悪いもの(鬼)を追い払い、良いもの(福)を呼び込む風習です。悪いものの芽が出ないよう炒った豆を使うのだそうです。個人的には、年の数だけ豆を食べるのが厳しい年齢になってきましたが…
 今、一番追い払いたいのは、何と言ってもコロナウイルスでしょうか。国の方針では、5月8日からインフルエンザと同様の扱いになるようです。その後のワクチンの取扱いなど不明確なこともたくさんありますが、ほぼ以前と変わらない日常が戻ってくる気がします。地域ごとの春の祭典の頃は、まだ微妙な感じではありますが、状況を見ながら前へ進んでいくことが大事かと思います。
 行政の仕事は3月を区切りとして、4月から新しくスタートします。現在、令和5年度に行う事業の予算案をまとめているところです。厳しい財政状況の中ではありますが、皆さんが住みやすい町を目指し、職員と一緒に知恵を絞ってまいります。
 立春とは言え、まだまだ寒い日が続きます。コロナも終息したわけではありません。体調管理にお気をつけいただき、明るい春をお迎えください。

 

 

 

新年あいさつ・令和5年1月

 暖冬かと思いきや、年末には何年振りかの積雪があり、久しぶりの雪かきをされた方も多かったと思います。
 地球温暖化の影響なのか、南国土佐の高知では、観測史上1位の積雪となったようです。近年の異常気象は、どんな形で牙をむいてくるかわからず心配するところです。
 さて、2023年がいよいよスタートです。
 私の抱負については、「広報しらかわ」のご挨拶でも述べさせていただきましたが、1文字で表すなら「継」を念頭に町政を進めたいと考えています。町の様々な課題やこれから進めようとする政策について、先人からの知恵や実績を受け継ぎ、そして次世代につなぎ、続ける。そんなことを考えながら今後の事業を進めてまいります。
 CCNetでの年頭挨拶の収録用にと、中学校(?)以来かと思われる書道をさせていただきました。
 町民の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、本年が笑顔あふれる年となりますよう一緒にがんばっていきましょう。


 令和5年1月1日

 

令和4年11月1日

 夏のような日が続いていましたが、日が翳ると急に冷え込むようになってまいりました。ここ数年、四季の移り変わりがはっきりせず、夏と冬しかないような感覚を覚えますが、山の木々も秋の彩を纏い始めました。
 さて、町長に就任して2カ月が過ぎました。今までになかったような大勢の方々に出会い、また様々な場であいさつをさせていただき、あっという間に時が過ぎた気がしています。
 コロナも、町内での感染者が毎日のように出ていましたが、このところ感染者ゼロの日もあり、完全な終息には至りませんが、勢いは少し弱まった感もあります。
国では、外国人の入国制限の緩和や全国旅行割など、経済対策も行われ、年末に向け感染者数が増加しても昨年のような移動制限はないかもしれません。今後、コロナもインフルエンザのように流行の波を繰り返しながら対応していくことになるのでしょうか。
 話は変わりますが、白川町では、コロナや国際情勢、円安の影響による物価高騰対策として、補正予算で地域振興券、ゴミ袋の配布や、水道料金の基本料金の無料化を行っています。電気、ガスをはじめ、様々なものが値上がりしている中、少しでも皆さんのご負担が緩和できれば幸いと思います。
 本格的な寒さが近づき、光熱水費の負担が増える時期です。一刻も早く情勢が改善することを祈りますが、この状態はしばらく続くかもしれません。状況を見ながら対策できることはないか考えていきたいと思います。
 一日の気温差が激しく、体調管理が難しい時期です。くれぐれもご自愛くださいますよう。

 

10月2日、名古屋市をはじめとする木曽三川流域の市町村長らが一堂に会する「木曽三川流域自治体サミット」が3年ぶりに本町で開催されました。

 

就任あいさつ

 このたびの町長選挙におきまして、無投票という形で初当選という栄に浴し、町長という重責を担わせていただくことになりました。
 任期半ばで、やむなく退任されました細江茂樹前町長には、課題の多い中、ご心労も多かったであろうとお察しし、そのご労苦に対し深く感謝申し上げます。後任として、白川町の町長として舵取りを託され、その責務の重大さに改めまして身の引き締まる思いであります。
 私は、この町で生まれ、この町で育ち、白川町役場に38年余奉職してまいりました。その間に積み築いてきた基盤をベースにし、これからの4年間、町民の皆様全体の奉仕者として、初心を忘れず、庶民派の町長として誠心誠意職務に邁進する所存であります。
 今後の町政運営にあたっては、「目指す白川町のすがた」として①産業、②人口減少・少子高齢化、③防災、④人・つながり、⑤地域資源、⑥インフラ・交通の6項目について掲げております。詳細については、折に触れ説明してまいります。
一昨年策定しました第6次総合計画における令和10年の人口目標は、6,400人であり、人口減少の進む中、いかに日常の生活を守れるかが課題となります。今後のまちづくりにおいては、新しいことを進める「攻め」と、今の生活を継続する「守り」のバランス感をもって行うことが必要との認識のもと、町政を推進してまいります。
 役場新庁舎の建設については、令和7年5月の開庁に向け進めてまいりますが、単に建物を新しくするだけでなく、町民の皆さんの手続きや問い合わせが、各地区ふれあいセンターで行える仕組みや、わかりやすい窓口となるよう考えてまいります。
おわりに、行政だけでできることには限界があります。これからも白川町で暮らし続けていくためには、町民皆さまの力と、地域で課題解決に取り組もうとする意識を育てることが必要です。今後、一層のご支援・ご鞭撻をお願い申し上げ、就任のごあいさつとさせていただきます。

 

 令和4年8月23日
 白川町長  佐 伯 正 貴

 

お問い合わせ先

白川町 総務課秘書係

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FAX番号:0574-72-1317